江崎貴大候補からの回答
1 あなたの公約のキーワード、最優先する政策課題は何ですか
「意識」をかえる、「まち」をかえる、「未来」をかえる、がキーワードです。
しがらみのない若い自分だからこそ、閉塞感を感じるこの市政に、新しい風を吹き込めます。「提案」する市役所づくりを進め、市役所を「市民応援団」にかえます。
市民、企業、市役所、議会の力をひとつにまとめ市政を「チーム弥富」にかえる、市政を「市民中心」にかえる。テレビ番組制作会社の勤務経験を活かし、弥富市の知名度を上げ、日本一のまちにします。
2 不可避な人口減少について
人口の減少そのものは避けられません。
しかし、人口が減る中でも、この地域は守らなければなりません。
1+1を3にする政策が求められますが、市役所だけですべてを賄うのではなく、未活用の地域資源を掘り起こし、活発化させることが大切です。
市役所の中だけで完結するのではなく、地域住民・地元企業とつながり、「チーム弥富」のネットワークで人口減少社会を乗り切る工夫が必要です。
3 医療・介護の充実、健康寿命の延伸について
医療・介護については、空き家の福祉施設としての利用・活用や民・官連携での高齢者見守りサービスの開始など、医療や介護を必要とする方々を地域で支えていく仕組みづくりを進めていくことが大事だと考えます。
健康寿命の延伸については、身近な地域のつながりである「地縁」に加え、生涯学習を通じた「知縁」、趣味やボランティア活動などを通じた「志縁」など、さまざまな縁を取り持つ活動を進めることで、健康で生きがいある人生を送れるようにしていくことが大切であると考えます。
4 求められる子育て支援について
これからの子育て支援は、生まれてからでは遅いと考えます。
婚活事業や職業支援など弥富市で家庭生活を始められ、また安定して営んでいけるような政策も、大事な子育て支援です。
小さな市だからこそ「待ち」の姿勢ではなく、このまちに生まれ育つ子どもたち一人ひとりに手を差し伸べるきめ細やかな支援を進めることができます。
役所の縦割りの弊害をなくすため、少なくとも妊娠中から成人までの子ども・子育て支援は一貫して対応できる体制を作るべきです。
5 教育の機会均等、子どもの学びについ
子どもの貧困は深刻な問題です。また、障がいを持った子どもや外国にルーツをもつ子どもなど、さまざまな面で不利を抱える子どもがいます。
このような不利を抱える子どもたちも十分な学力を身に付けられるようにし、ライフチャンスの平等を保障することは行政の責任です。
市独自に「学習指導員」を設けるなど、学校の先生方の負担を軽減しつつ学力を保障する仕組みを導入すべきです。
また、市独自の奨学金を設けて進学を後押しすることも大切です。
6 きんちゃんバスなど、公共交通の確保について
弥富市では病院などの医療機関、スーパーマーケットなどの小売店舗が1号線沿いに集中しており、クルマがないと日常生活を送るのも大変です。
「交通弱者」、「買い物難民」という言葉が取り上げられていますが、クルマが運転できなくても、住み慣れた地域で暮らしていけるまちづくりのためには、公共交通の確保は必要不可欠と考えます。
通院や買い物の時間帯には、バス停を増やし、より身近な場所からバスに乗れるよう運行ルートを変える一方で、通勤・通学でも利用しやすいよう朝や夕方のダイヤを工夫します。
7 公共施設の再配置・転用・活用について
人口が減少していく中、公共施設について一定の整理・統合は避けられません。
身の丈に合わない施設は思い切って整理・統合するほか、柔軟な運営方法が有効な施設は市が整備して運営は民間に委託する公立民営方式に移行するなど、効率的で使いやすい公共施設管理を目指していきます。
もちろん、身近な市民活動に利用できる施設は残し、より利用しやすくしていきます。また、空き家を活用するなどして小規模でも身近で使い勝手のいい公共施設を増やしていきます。
8 合併の効果を最大限に活かすことについて
合併から早くも12年が経ち、旧町村単位ではなく、弥富市としての一体感ができつつあります。
弥富市全体として、地域の特性を踏まえた均衡ある発展を目指しつつ、弥富市全体を「チーム弥富」として「市民中心」の市政運営を進めていきます。
9 災害に強いまちづくりについて
津波を含む水害対策が最大の課題です。
現在、日の出学区東部など一部地域で避難場所が未整備となっていますが、このような避難場所空白地域を速やかに解消します。
また、災害を正しく恐れる必要があります。ハザードマップを作成したものの、各戸に配布しただけです。ハザードマップでの検証結果を踏まえて、地震・津波、台風など想定される災害ごとに、地区別・地域別にどのように対応するのが最も安全なのかを踏まえた避難訓練を行うなど、ハード面・ソフト面両面から災害対策を進めていきます。
10 政策を達成する手段としての市民との協働について
地方自治は住民が主役であり、市民が主役になって住みやすい弥富市を達成する手段として、市役所・市長を利用してほしいと考えています。
イベントに顔を出してあいさつをするだけでなく、夜間や土日に気軽に市政を語り合える場を作り、「会いに行ける」市長を目指します。
また熱い想いをもった地域住民の活動に対し、積極的に支援メニューを提供し、市民活動を応援します。
11 二元代表制に基づく市長と市議会の関係について
市長は直接に市民の負託を受ける立場であり、常に市民の声に敏感でなければなりません。
とはいえ市長も1人の人間であって、1人で把握できる市民の声、ニーズには限りがあります。
一方で議員が作る政策は現場に根差した市民本位のものです。よりよい政策を立案するためには政務活動費を適切に活用することも一つの手段です。
市民に一番近い議員のみなさんとともに語り合い、議論しあう。そのような二元代表制の下、お互いに責任をもって、この弥富市政を前に進めていきたいと思っています。
12 市役所の職員との関係づくりや組織の活性化について
これまでの市役所は窓口に来た市民の相手をするという、いわば「待ち」の市政でした。窓口対応を向上させるだけでなく、行政情報をさまざまな手段で市民に届け、「提案」する市役所に変えていきます。
市役所の職員のみなさんは、「チーム弥富」の大事な仲間です。
決められた仕事を決められたとおりにすることも大切ですが、「市民中心」の市政のため何ができるか、共に提案し知恵を絞りあう職員がその力を発揮できるよう、公平・透明でメリハリある人事管理を進めます。